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給食に腐った野菜使用 父兄激怒

2011年10月19日
 
【新唐人日本2011年10月20日付ニュース】中国のある小学校の食堂が、腐った野菜で子供たちの昼食を作っていたことが発覚され、父兄ら千人が道路を塞いで抗議する事件が発生。中国では学校が食堂を利用して利益を貪るのはすでに当たり前のようになっているそうです。
 
13日朝、貴州省遵義市東風小学校の父兄が、学校の食堂に納品するピーマンや白菜などが腐って汁がたれているのを発見。それに、豚肉は本来廃棄するリンパ腺を含む首の肉だったそうです。激怒した父兄らはこれらを路上に運び、学食の闇を暴きました。
 
その後、学校の前に集まった父兄は最終的には千人に達し、交通も一時麻痺。退散したのは午後1時半だったそうです。
 
ある母親は、子供はすでに1週間もご飯がのどを通らず、吐き気や下痢の症状が出ているといいます。
 
(音声源:希望の声ラジオ)
東風小学校父兄:「このような悪質な事で食中毒になるかも知れず、子供の健康に影響します。長期にわたって食べると将来どうなるのか、他の病気にならないか、或いは広範囲の食中毒。またはもっと恐ろしい事が発生するかもしれません。いずれも子供の一生に影響します」
 
情報によると、東風小学校の食堂は4年前から個人に任し、毎月の食費は148元(約1,800円)だそうです。
 
教師の経験のある《民生観察》の責任者劉さんは、多くの学校の給食は金儲けの道具だと述べます。
 
ウェブサイト《民生観察》責任者 劉飛躍さん:「大陸の小中学校、更には大学やその他の学校で学生食堂は学校の重要な収入源の一つです。更には主要な収入源です。学校の多くの経費、例えば教師の給料なども食堂の収入に頼ります。この収入がないと学校運営が厳しくなります。この収入は多ければ多いほどいいわけで学校側がピンはねしたりして、利益を貪るのはごく普遍的な現象です」
 
中国メディアによると、東風小学校の校長はすでに免職になりました。
 
今回の事件は瞬く間にメディアやネット上で関心を呼びました。あるネットユーザによると、“このような現象は貴州ではごく普通のことで、使用している油や食材には少なからず問題があり、先生さえ何もいえない”そうです。
 
こんな書き込みもあります。“今の政府や学校は、子供たちを祖国の未来と言いながら、毎日豚にもやらない腐った野菜を食べさせている”。
 
劉さんは、このような事が起きるのは、政府が投入する教育経費が少なすぎるからだと指摘します。
 
国連のデータによると、中国人の教育を受ける権利は、ウガンダやガーナなどのアフリカ諸国にも及びません。中国国家統計局のデータによると、2000年から2009年までの10年間、中国の教育経費の支出はGDPの4%未満。2009年、教育経費の支出8,033億元に対し、官僚が公用車や接待、外国視察に費やした経費は1万4千億元に上るそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

 

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